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応用情報技術者試験の受験対策

応用情報技術者試験に合格した.通常こういう国家試験に合格すれば「なんとか技術士」のような国家資格を得られそうなものだが,この試験に合格して得られる資格名をじつは知らない.べつに「応用情報技術者」という資格があるわけでもなさそうだし,あえて名乗るとすれば「応用情報技術者試験合格者」とでもなるのだろうか.「なんとか試験合格者」なんていうのはなんとなく情けない呼び名なので,積極的に使いたい気がしない.IT 業界とほとんど関係のないボクのような人間にはそもそもメリットを感じられない資格であり,なかなかやる気がおきなかったが,初めての受験でなんとか合格できたので合格体験記でも書いてみよう.

この秋に受験した高松の英明高等学校会場では,IT パスポート試験,基本情報技術者試験,応用情報技術者試験,各種高度試験が行われており,応用情報技術者試験だけでもいくつか試験室があった.(香川ではこのとき応用情報技術者試験に253人応募し,175人が受験, 34 人が合格だったそうである.) 試験当日は「こんな地方都市でいったいだれが何のために受けているんだろう」と思ったものだ.そういう自分自身も何のために受けたのかはっきりしないところがあったが,あえて言えば,高校時代にコンピュータの科学者かエンジニアになりたいと思っていた期間が長かったことが挙げられる.実現できなかった「夢」に多少は近づきたいという思いだ.だがこういう試験のための勉強では,当然ながらエンジニアの面白さが分かるわけもなかった.べつの動機としては,図書館・情報機構に所属するボク以外の教員がすべてソフトウエア技術系の専門であるという事情があった.この試験のための勉強で得られる知識が,彼らとの意思疎通を改善するために役立つかもしれないという思いだ.

リマーク.試験対策の勉強というのは,学術書を読むのに比べると格段につまらなかった.ところが,よく勉強する大学生の多くが,じつは大学の科目の勉強ではなくて公務員試験や資格試験の対策をしているというのが現実だろう.それらと応用情報技術者試験などの情報処理技術者試験とは,準備のための勉強のつまらなさにかけては大差ないと思う.要するにたいていの資格というのは学問体系に沿っていないため,試験対策書も出題されやすい項目を羅列したようなものになる.これでは体系的な知識は得られないし,それぞれのテーマの分析も中途半端で疑問を解決できない.そういう勉強ばかりしていたらバカになるのは目に見えている.通常の大学の科目を勉強した方がはるかにおもしろいし,ためになるはずだ.ところが資格試験対策を重視すべきという大学教員がけっこういる.あまりいい傾向ではない.なかには元同僚の Y のように,自ら受験し (て落ち) た勇気あるひともいたけれど…….

それにしても試験会場はうるさかった.午前は (一部試験を免除されたひとたちの) 廊下を歩く足音がたくさん聞こえて集中できなかった.午後は耳栓をしていたけど,石清尾八幡宮の祭りの神輿が近くまで来ていたらしく,太鼓の音とかかけ声が聞こえていた.午後は問題が長文なので集中できないことの影響は大きく,できるはずの問題でつまらないミスをぼろぼろとやってしまった.

午前問題は計算問題が予想以上に少なかった.計算問題なのに用語が分からないのが3題はあって,うち2題は意味を推測しながら答えたがけっこう時間がかかった.それでも結果は80題中65題正解で,81.25点だった (ストラテジ系 25点中21.25点 [85.0%],マネジメント系13.75点中7.50点 [54.5%],テクノロジ系61.25点中52.50点 [85.7%],合格点は60点).80点で受験者の上位 1.47 パーセントくらいだから,後述の勉強法で通用するだろう.

午後問題は成績照会でも各問ごとの点数は表示されない (6問選択で,じっさいには問 2, 4, 5, 6, 9 の 5問に答えた; 分野はそれぞれ,プログラミング,システムアーキテクチャ,ネットワーク,データベース,情報セキュリティ).できは悪かったと言える.上述の騒音のせいが大きいと思うが,準備不足もあった.そもそも自信を持って薦められるような受験勉強法は見いだせなかった.(IT 業界での実地経験なしに受験すること自体あまり効率的でないという思いが消せなかったため,今回落ちたら諦めるつもりだった.) ボクが午後試験対策をした本 (アイテック『午後問題の重点対策』) に載っていた問題は問題文中に必要な知識が埋め込まれており,時間さえかければどうにかなるものがほとんどだった.しかし今回は知識問題が多かった気がする.じっさいアイテック (iTEC) のサイトの本試験講評に「[午後試験の] 問 3~問12の選択問題は,個々の問題テーマの内容に関してある程度の知識を理解していないと解答が難しい設問がいくつかありました」とある.そういうわけで以下の準備法は今後行われる午後問題には通用しないかもしれない.

それではボクの体験から抽出した応用情報技術者試験準備法をまとめておこう.午後についてはこれでいいのか疑問が残るが,午前にたいしてはじゅうぶん効果的な対策ができると思うものだ. じっさいの受験勉強はこの準備法よりは若干非効率で,8月上旬から10月18日の試験前日まで週5日ていど, (「平均」という割にはだいぶ幅があるけど) 一日平均4から8時間くらいやっていた.特に午前対策は身が入らなくてだらだらとやっていた.

1. あるていどのトピックのまとまり (「データベース」「ネットワーク」など) ごとに:

  • 『栢木先生の基本情報技術者教室』 (技術評論社) を読む.[各自が基本情報技術者試験対策でもちいた解説書でいいと思うが,栢木はイメージをつかみやすくて応用情報の準備にも意外と役立つ.]
  • 『応用情報技術者試験精選午前予想600題試験問題集』(東京電機大学出版局; 最新版は『応用情報技術者試験 午前 平成22年度版 精選予想500題+最新160題 試験問題集』) の該当章を読む.この際,必要に応じて大滝みや子,岡嶋裕史『応用情報技術者合格教本』 (技術評論社) の第 I 部 (知識のまとめ) の該当章を読む.[自分は大滝,岡嶋を最初に通読したが,ひじょうに時間がかかった.せめて柏木を先に読むのが賢いだろう.]
  • 『応用情報技術者 午後問題の重点対策』 (アイテック) の該当章を読む.[自分は試験場で選択した分野に対応する5章分しか読めなかった.]

2. アルゴリズム問題が苦手なばあい『ソフトウエア開発技術者 大滝みや子先生のアルゴリズム教科書』 (リックテレコム) を読む.[計画には入れていたが,自分は時間不足で省略.この本自体はすらすらと進められるはず.]

3. 必要に応じて『精選予想600題』を繰り返し [自分のばあい,二回目をできたのは1, 2 と 3章半分くらい],『午後問題の重点対策』を繰り返す.[ほかの問題集もやった方がいいかも.]

【2009/12/22 03:04 】
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