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図書館に移ることになった.他大学でいえば「研究開発室」と呼ばれるところだ.「平成香川大学図書館・情報機構 図書館研究開発室」か.学問の自由を強く主張して来たせいで,適任と思われたのだろう.図書館は (直接的には利用者の,前例を作るという意味では国民の) 知る権利や表現の自由を守るのが仕事だからだ.さらば GSM,さらば地域マネジメント研究科,学問のマナーくらいは守ってくれよ.
ボクを支持した役員や同僚たちは,「平凡助教授に任せれば,信長書店 (香川にしかないみたい) を超えるエロコレクションを平成香川大学図書館に実現することができる」と考えてボクに投票したらしい.「平成香川大学は裏ビデオを所蔵する国内有数の大学図書館になる.全国からオタクが集まり,近隣でうどんの一杯や二杯も食っていくだろう.つまり立派な地域貢献にもなる」と考えたそうだ. 甘い! エロ DVD 屋で買えるものを,大学で買う必要があるのか? 設備は対応できるのか? たとえば なに? 貸し出せばいいんじゃないかって? ううむ,そうか,それはいい質問だ.しかし,いくら集客効果があってオタクが集まっても,彼らは細密な分類くらいはできるだろうが,たいした学問的貢献はできないのでは.そんなの多数決で蹴られるに決まってる.多数決で決めるべき問題かと言えば否だが,それが現実だ.やりたきゃあんたが勝手に個人研究費から細々とカネ出してコレクション作ってくれ.ボクは止めはしないから. 「いや,信長書店のようなそのへんの並のエロビデオ屋で買えるものを入れろとは言ってないだろ.そういう並のところでは買えない,特別裏ビデオコレクションと数行上に書いてるだろうが,ボケ! 読解力のないバカなキミのために端的な例をあげれば,たとえば平成香川大学女子学生出演の裏アダルトビデオだ.まあ,これは一例に過ぎないわけで,読解力のないバカなキミでももっとマシな例くらい思いつくだろう.」 なるほど,わが大学女子学生出演というのはなかなかいいアイディアだ.おそらく国内大学図書館に類例を見ない画期的なものになるんでは.文部科学省とか文化庁あたりから「いいねえ,グッドだねえ」って補助金をもらえるかもしれない.個人的には応援したいのはやまやまだ.製作委員でも選定委員でもやってやろうじゃないか.(ただし選定委員会は,若くてキレイな女性図書館員とボクの二人だけという条件でないと困る.) しかし,実現可能性低いんじゃないのか.同級生に見られるわけだし,出演希望者いるかねえ.全国の大学で試せば一年に数人くらいはそいういう娘も出て来るかもしれんが,わが大学でやっても10年に一人も希望者が出ないんでは.「コレクション」と言えるほどのものは作れないだろ. ということで,大多数の同僚の期待には応えられない.すまないが勘弁して欲しい.どうしてもコレクションを作りたければ,まずは個人レベルで努力してほしい.いつの日か学生はもとより学長や図書館長やボクをあつめて試写会ができるようになれば,道は拓けるかもしれない. 学問の自由を守ること以外の研究開発室の仕事への抱負などは近いうちに述べるつもりだ. 参考文献 日本図書館協会. 図書館の自由に関する宣言. 追記 (10/11/2008) 「図書館戦争」というアニメがあったんだね.知らなかった.「メディア良化法」と「図書館の自由法」の戦いらしい.現実に大学や図書館 (正確には寺院をはじめとする宗教組織など) は軍隊 (軍事組織) をもっていたわけだから,突飛な話ではない. |
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最近の2件のブログ・エントリを読んで,なにやら暗い気持ちになる読者は私だけなのだろうか? それとも,私の考え過ぎなのだろうか? 皆が社会的通念ばかり気にしていたら,刺激も進歩も文化もないつまらない社会になってしまう。平凡助教授氏は,いろいろな意味でsix sigma近く平均からずれているように見える。私は平凡助教授氏を個人的にはまったく知らないにもかかわらずまた失礼を顧みず言えば,同じ組織にいて要職に就いている人からすると,これほどいらつく人はいないかもしれない。でも,いかに変人であったとしても,こういう能力のある人が自由にしていられる場所を提供するのが,大学の使命なのではないか。平凡助教授氏よ,新天地でガンバレ!
【2008/10/24 02:32】 | URL | 私見 #-[ 編集] | 図書館というのは情報の宝庫であるはずだが,学内情報にかんしては入って来にくいみたいだ.図書館に教員がいることを知る者が少ないのだろう.学部メールリストというのもないため,在外などで大学を離れたとき以上に浦島太郎状態かも.
ということで,つまらない学内問題に巻き込まれることは少なくなる可能性はある.このブログの記事もさらにアカデミックになるかも.乞うご期待. 今回の記事についてはべつの意味で暗い気持ちになる読者もいるだろうな.どう読むかは読者の自由だから. ただ,著者の意図としては,表現の自由を守ることの意味と限界について考える材料になればいいと考えている.将来の人類のためにきちんとどこかの図書館にエロビデオが保管されていることは大切にはちがいないが,平成香川大学図書館にはもっと別の役割があるということ. 「どう読むかは読者の自由」と書いたけど,このブログを正しく読みたきゃ,その表現手法にふれた記事でも見てくれ.
「「典型的な大学教員の典型的な日常を描くシリーズ」の意味」 http://theorist.blog6.fc2.com/blog-entry-61.html のなかの,「社会選択理論家のおもしろいのは……わざとそういうぎりぎりの世界を追求する」という記述の周辺を参照. |
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