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Mystify するな

渡辺隆裕『ゼミナール ゲーム理論入門』(2008) が出た.(献本 Thanks, 渡辺さん!) あの,『図解雑学 ゲーム理論』の著者による標準的な入門テキストである.なんてたって日本経済新聞出版社の「ゼミナール」シリーズの一冊だ.「米国大学学部テキスト」にかなり近い,図表や文字の多い分厚い本になってる.(個人的には米国にも武藤本や図解雑学のようなコンパクトなテキストがあっていいじゃないかと,逆に「文化輸出」してもらいたい気はあるけど.)

「まえがき」で印象に残った言葉 (声に出して10回は繰り返そう!):

本書は,多くのことをできる限り分かりやすく説明したつもりだが,彼女 [最愛の妻] からの愛情と彼女への感謝の気持ちだけは,大きすぎて上手に説明することができない.

[経済学・経営学,そして社会学・政策科学・政治学・法学・情報科学などあらゆる分野に携わる者にとって] ゲーム理論は「新しい理論として学んでみたい」というレベルではなく,「基礎として学ばなければならない」というところまで来ているように思える.

「この本を読んでゲーム理論は分かったが,本に含蓄はないな」と言っていただければ,それは私の本望である.

特に最後の文は,ボクが社会選択理論の博士論文を書いていたころを思い出させる.ポパーとかクーンとかファイヤアーベントを引き合いに出したりしてだんだんと「哲学的」(社会学的?) でデリケートな (壊れやすい) 議論に入り込んでいったボクに,教授 MK Richter がストップをかけた:

「Cheap な哲学で mystify するな (神秘化するな; 煙にまくな).」

もともとファイヤアーベントなんかの反哲学的なところに魅かれていたボクは,すんなりと教授の進言を受け入れた.「たしかにそうだな.学問を神秘化することって,まさにボクの破壊したいところじゃん.神秘化しちゃだめだ.ついでに日本の社会学者も反省した方がいいかも」って感じで.

このエピソードを転機として,ボクは "iconoclast" (聖像破壊者) を理想として学問に向かうようになった.平凡助教授のブログにもその傾向が現れているかもしれない.

【2008/04/20 18:49 】
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学問の不安定さ
Mystify するな (ある平凡助教授の、なんということもない日々) まずこの記事をちゃんと読んで欲しい。 ポイントは「本に含蓄はないなと~... 読書感想文【2009/06/28 22:30】
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