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最後の黒幕には 7,000万円,うちの研究科には100万円
大学教授といえばまず癒着だろう.一般人が目にする大学教授といえば,たまに何かの事件が起きたとき,何やら邪悪な笑みを浮かべつつテレビに現れては,だれでも思いつきそうな感想をもっともらしく解説する一種の売れないタレントだ.一般人とのちがいはどこか.それは,政界・財界・官界・マスコミ,はては右翼団体・暴力団・左翼過激派(環境団体・女性団体など) といった NPO あるいは NGO との人脈,より正確にはしっかりした癒着を持つことだろう.すべての大学教員がそういう癒着を持つわけではないが,ほとんどの大学にそういう教授が何人かはいるものだ.私の所属する専門職大学院である地域マネジメント研究科 (GSM) についても,入学試験はまやかしに過ぎず,地元の有力企業から派遣される者を優先的に入学させているなどと疑っている一般人は少なくないようだ.

平凡助教授はまだ若いこともあって,もちろん癒着とは無縁だ.たとえ裏社会の知り合いから,社長のお相手をする女子学生の提供を頼まれたところで,差し出せるような教え子はいない (そんなものは大学教員にではなく風俗店に頼め!).受験生の裏口入学を頼まれたところで,合格を保証できるような力はない.それでも,お世話になる方はいないわけではない.まったくお世話になっていないと言ったらウソになる方のなかに「最後の黒幕」とか「最後のフィクサー」と呼ばれる西山廣喜 (西山広喜; 西山幸輝) 氏がいた.財団法人日本政治文化研究所の元理事長で,「右翼の大御所」とも呼ばれた方だった. 「右翼トップの財団に資金」「大手100社,98年度会費7000万円」(一社あたり) という見出しの記事が朝日新聞の社会面トップを飾ったことがあったが,その研究所のことだ.ビジネススクールでもあるわが研究科が,地元企業数社から一社あたり100万円ていどの寄付をもらって大いに感謝しているのと比べれば,スケールがだいぶちがうものだ.

西山氏は今年二月に他界されたのだが,私が参席しても政界・財界・学界の大物たちに埋もれるだけだと思い,私はお葬式にも行かずじまいだった.先日,奥様から届いた香典のお礼を見ると,個人の遺志により皆様方のご厚志は財団法人聖路加国際病院消化器内科に寄付したとあった.St. Luke's International Hospital と言った方が分かりやすいかもしれないが,ちゃんとチャペルも備えたキリスト教系の病院だ.オウムの地下鉄サリン事件の患者受け入れでも有名になった大病院だ.香典をクリスチャンの病院に寄付されたからって怒る右翼は……まあ,いないだろうな.

お礼にはこの4月に文庫になったばかりの『日本の右翼』(猪野健治) が同封されていた.「西山廣喜 最後のフィクサー」という章もあったが,日比谷の富国生命ビルにどうやって日本政治文化研究所を置けるようになったかといった,三浦義一や財界人をはじめとする人脈の話が多かった.題名に反して,フィクサーとしての活躍ぶりはほとんど載っていなかった.お葬式に参列した人から送ってもらった「最後の黒幕~ 西山廣喜が語る戦後裏面史」というテレビ番組のビデオの方がマシだった.ビデオには,暴力団を黙らせるとか,西山氏に頼むと公共入札での落札率が跳ね上がるといったフィクサーぶりは出て来たが,大学との怪しい関係は一切出てこなかった.まあ,活字や映像にならないところが黒幕の黒幕たるゆえんなんだろうけど.迫力のある方だった.ご冥福を祈る.
【2005/04/30 20:56 】
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