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ちょっとしたぜいたく

無限についてのイメージを豊かにするために,集合論の新書 (竹内外史. 新装版 集合とはなにか. 講談社, 2002) を読んでいる.ブルーバックスながらなかなか読みごたえがある.こういう本を読めるのはちょっとしたぜいたくか.第1章「立場の変換---翻訳語としての集合」,第2章「天地創造---楽園追放」,第3章「公理的集合論---現代数学の基盤」と読んできて,いま第4章「現代集合論---華麗なる展開」の途中.第5章「未来への招待---私の立場から」まで終えることができるだろうか.「公理的集合論」とは,大雑把にいえば,ラッセルの集合 (自分自身を要素に持たない集合の集合) など極端に大きな集合を考えることによっておこる集合論の矛盾を回避するために発展して来た分野だ.

いろいろな無限たちがあれば,その一方には有限もある.そちらをあつかうのは「離散数学」だ.さいきん購入した本のなかに石村園子の『やさしく学べる離散数学』(共立出版, 2007) があった.さすがこの著者だけあってなかなか分かりやすい.(欠点はこの著者の他の著書同様,なぜそれを学ぶのかという動機付けがないことだ.) 学部レベルの離散数学の本としてはもっとも簡単といえるだろう.高度な内容を避けている感じはあるが,それでもこれだけやればたとえば古典的な社会選択を勉強するための準備としてはじゅうぶんだろう.内容は集合と論理,関係と写像,代数系 (半群,群,巡回群,対象群,環,体),順序集合と束 (ブール代数も),グラフ (有限オートマトンも) といったところだ.こういう「現代的な」「情報数学的な」トピックスは経済学部あたりではなかな学べない.それらを知るぜいたくを典型的な学部生が独習可能なレベルに持って来た本と言えるかもしれない.ボク個人は,反射律・反対称律・推移律のグラフ表現,ハッセ図を使った最大限・極大元・上界・上限の表現なんかが気に入った.なお,24頁の「命題 p→q」の説明はまずい.

もひとつささやかなぜいたくを挙げよう.フロインドリーブのシトーレン 1 キログラムだ.(写真はクリックで拡大する.)



やっぱりおいしかった.通販で買ったので 5040 円したけど,おいしかったので許す.前回の記事に書いた浄財を払うよりは,同じお金で 22 個買ったほうがよかったかもなあ.いや,まとめ買いは送料が節約できるのでもっと買える…….シトーレンについては,ボクがいろいろ書くかわりに,三原麗珠の公平理論のページにあった 2004 年の記述を引用しておくことにする.その後高松のシトーレンが改善したかどうかは知らない.

今週の食べ物: 神戸のフロインドリーブの Stollen を入手. シュトーレンの店は kashi-kashi.com に数件紹介されている.フロインドリーブのやつはとてもおいしかった.(本当はもう少し寝かして食べようと思ったのだけど.) 自信を持って勧められるクリスマスケーキというか,クッキーというか,パンというか,である. もともとシュトーレンを知ったのはそんな昔のことではない.(あるいは知っていたが,忘れたのだろう.) 菓子屋をやっている叔父から数年前,送ってもらって知った. 高松よりはだいぶ小さな地方都市で菓子屋を経営しているわけだから,この知名度も低くて 見た目も良くないお菓子を売るのは大変だろう.おそらく叔父は売れなかったからといって,また違うのに挑戦するんじゃなかろうか. ところで高松では Donq というパン屋で,小さな切れ端が 500 円で売っていたが,あれはくるみパンみたいで まったく期待はずれだ.あれがシュトーレンだと思わないように.高松でまともなものを手に入れられる ところを知っていたら,教えて.

今週の食べ物: 数週間前に入手した神戸のフロインドリーブのに引き続き, いくつかStollen を入手.ここ数週間に検討したものを僕の好みで順序づければ, フロインドリーブ(神戸),ル パティシエ タカギ (東京),ビゴ (Bigot) の店 (東京), ??(東京),ルーウ゛(高松),Donq (高松) の順になる [12/24/04 に ル パティシエ タカギを追加]. 安心して薦められるのはフロインドリーブだけ.シュトーレンもけっこう難しいのかもね. ビゴの店と ル パティシエ タカギのは好きずきだろうか.僕の好みでもほとんど並んでいた. 高松の2つはすかすかしていてくるみパンのような感じだったんで,すすめられない.

追記 (12/13/2007)

その後 Pierre Herme (東京),全日空ホテルクレメント高松,ロリエ二見のシトーレンを入手した.どれもフロインドリーブには負けている.ただ,数日前食べたときよりも今朝は味がよくなっていた.少しづつ熟成して味が良くなったという感じではなく,急激に変わった気がする.雨が降っていて,適度な湿り気 (?) になったせいかもしれない.

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【2007/12/08 10:22 】
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同窓生のみなさん,浄財払った?

さて前回は「平凡助教授」を自称するリアルな人物 (?) HRM に寄稿してもらった.もちろん「平凡助教授」は複数の人物をモデルにしているため,リアルな人物と一致するわけはない.惑わされた読者はいなかっただろうか.

先週末は出身大学から寄付しろと言って来た.(年に何回も言って来る,ボクが学部を卒業した国内私立大学ではない.そちらは同窓会の永久会費を除けば,過去十年に3万円も寄付してないかも.こちらも国内大学勤務だし,マーケットが競合するからねえ.) ボクも教わった教授がノーベル章を受賞したからだ.米国にある本国司令塔は,日本で人脈のいちばん太い出身者を指名して,「あなた,浄財集めのお手伝いしたいでしょう?」「スペインじゃ最初言って来た三人だけでも 550 万円出すそうよ!」とやったようだ.のちに本国からも依頼が届いたわけだが,最初の依頼は同窓生国内ネットワークの最高次数ノードにあたる人物からだった.

その人物からの依頼は,メールとはいえこちらを「先生」と呼ぶなど普通ではありえない書き出しだったので,「やはり来たか」と身構えて覚悟を決めた.15,000 円くらい払えと言われるのかなあ,まあ仕方ないかなあ……と思いつつ読むと,11万円あるいは 1000 ドルを一口でよろしくとその人物はいう.ケチなボクはたまげたのだけど,本国からの指令によればなんでも学生のためのフェローシップを充実させるという.

本国の掲げる目標を達成するには一口はもっと小額でいいんじゃとかいろいろ考え始めると迷うので,すぐさま 1,000 ドル分のチェックを切って封筒にいれ,「じゃあ送りますから,よろしく」とメールで即答した.当日中に「最初のリスポンスです」と確認が届いたが,最初だからといってプレゼントをもらえるわけではなかろう.

11 万円といえば,最近のボクにとっては大金だ.食費を除けば,典型的な年のレジャー代や旅行代を超えてる.数年前に北海道旅行したときは二人で 4泊 132,600円だったけど,今年は香川を離れたのはほんの数時間 (愛媛) だけだ.過去十年で外国行ったのは一年半滞在したロサンゼルス周辺のみだし.(某レジャー会社の会長に「プライベートセクレタリー」とか言って寄生し,リターンがどうだの投資の話ばかりし,一年の4分の1はハワイで暮らし,ふだんも遊んでいるようにしか見えない妹とはえらいちがいだ.) 国際学会参加のために大阪行ったときもホテル代は一泊 4,000 円のところだった.ここ数年 CD も DVD も買ってないし,テレビも見ないし (テレビは節約には関係ないか).携帯電話も持ってないし,新聞もとってない.学会もそれ自体そして学会への旅行に金がかかるし,情報過多で悩まされているので入ってない.使っていない部屋の電灯は消すし (電気代の節約というよりは電球をとりかえるのが面倒だからという事情はあるが),夏になればエアコンを24時間つけっぱなしってことは……よくある (これは例外).

ここ数年は大学の管理運営への労力も節約の対象になっている.教育・研究の理想の実現のためには,管理運営にも多大な労力を降り注いできたボクだが,ここのところ自分の理想に反するようなことばかりで頭に来ている.教育にも研究にもマイナスにしかならないような「改革」をすすめることはもちろん,その「改革」にブレーキをかけて被害を最小化する活動も頑張れなくなってしまった.学内マネジメントを思うと,夢破れ幻滅して廃人になったような感覚に襲われる.当分は教育と研究という,この国に来てこの仕事をすることに決めたときの本来の目標に絞って活動したほうがよさそうだ.

ところで「いろいろ考え始めると迷う」と書いたのは,たとえば,フェローシップが充実してあんまり博士課程の人数が増えても,かならずしも教育の質は上がらないんじゃとか,その他個人的な事情 (自分は数学科で教えて稼いでたこととか) があるからだ. まあ,あんまり書くと「平凡助教授が 1,000 ドルなら,最悪でも 1,050 ドルくらいは寄付しないと格好がつかないな! よし自分は 3,000 ドルだ!」とか思った同窓生の気をくじいてしまうかもしれない.だからこのくらいで止めておきましょう.

【2007/12/01 20:30 】
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