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ペーパーに再着手

4月以来中断していたペーパーに着手した.結果はほとんど出揃っている.予備的結果とフレームワークを (自分たちの) 関連ペーパーからコピー.いま書いているペーパに必要のない定義や結果を削除.「楽勝」といいたいところだが,この作業がけっこう神経を使う.使わない用語の定義でも関係あるものなら残しておいてもいいんじゃないかととときどき思う.でもやっぱりカットする.その一方で,定義すれば半ページくらい必要なのにリマークのなかでしか出てこない用語もあった.これは定義はやめて文献参照にしておこう.あと,このペーパーであつかう問題の意義をちゃんと説明するには,選好を導入したりしてフレームワークを記述するのに1ページくらいかかる.でも,べつのペーパーには詳しく載っていることだ.まだ迷いはあるものの,背景は背景として (定式化せずに) インフォーマルな形で説明することにした.

このペーパーの予備的結果というのは他のペーパーの主要結果ということになるが,そのなかからこちらのペーパーで使う結果だけをうまく抽出するのも神経を使う.しかももとのペーパーがまだジャーナルにアクセプトされていないことがある.そういうときは,できるだけ投稿中のペーパーへの依存を減らしておきたい.二本以上のペーパーをチェックすることをレフェリーには期待できないからだ.「投稿中ペーパーのむずかしい主要定理自体ではなく,じつは簡単に別証明できるこちらのコロラリーのみに依存している」などと説明を加えたりする.(それができないのなら,もと論文がアクセプトされるのを待つべきか.)

そんなこんなで,「予備的結果とフレームワークのセクションは一応できた.あとはイントロダクションだ!」などと多少区切りがついたときにかぎって,ジャーナルの目次アラートがどっさり届いたりする.この日は Social Choice and Welfare, Public Choice, Economic Theory, Games and Economic Behavior がいっぺんに届いた.区切りが悪いときならあと回しにもしたが,区切りがいいとジャーナルをチェックすることになる.タイトルとアブストラクトを見て,SCW 6 本,PC 3 本,ET 2 本,GEB 5 本の論文をダウンロード.計 16 本だ.大部分は将来見ることもないだろう.しかしいつ大学が電子ジャーナルの購読をやめるか分からない.また,ボクがいつ大学をクビになるかも分からない.だから将来関心をもつ可能性がありそうな論文はとりあえずダウンロードする.今後の作業はダウンロードした論文を眺めて,ばあいによってはイントロあるいはフレームワークくらいは目を通し,同じフォルダのソーターにドラッグして著者名のアルファベットごとのフォルダに移動することだ (ダウンロードして保存するときのファイル名を dietrich-l07scw29.pdf のように著者名ではじめているので,移動・分類は自動でできる).ばあいによってはファイルのエイリアスを ranking とか rights and liberty とか organization といったトピックごとのフォルダに投げ込む.その作業はいま書いているペーパーの Introduction を書く前になるかどうかは知らない.

リマーク.まさに関心のど真ん中のペーパーを見つけることもたまにはある.「こうこうこういう感じでフレームワークを設定すればやれそうだ.いま途中までやっていることの片がついた暁には着手しよう」とか思っていた研究にひじょうにちかいものを先日イスラエルのコンピュータ・サイエンティストのサイトでみつけた.Web ページのランキングにかんする新しい社会選択問題だ.(こちらの記事で紹介した話題に近い.) 選択肢集合と個人集合を関連づけたり選択肢集合に構造を入れるのは最近の傾向か? (新しいといっても,社会選択としてはあまり人気のない古典的分野に近い話だから,やるひとも限られると思っていたが) ううむ先を越された.複雑な気持ちだ.もっともテクニック自体は情報科学っぽいのが混じってるから,ボクにできたかどうかは分からないけど.

合間に JME からついにきた正式アクセプタンスメールを共著者に回送したり.(だけど少々味気ない.メールがエディタの個人名じゃなくて Editorial Office とあるのが原因か.あるいは実質アクセプトだった前回が Subject: Your submission before acceptance で,正式アクセプトの今回が Subject: Your Submission と後退しているためか.) ハーバード・ロースクール教授からとどいた丁寧なメールにお返事を書きながら,中学高校時代を思い出したり.(自由を求める傾向はあのころと変わっていないなあ.) こいびと「のような」存在と連絡をとったり.

しかし Introduction をどうする? 今回は「続編」なので関連研究をながながと挙げたりはしない.だが絞りに絞ると残るのはほとんど自分たちの研究ばかり (プラス関連分野の基本用語が載っているテキストとか Handbook の章ばかり) になってしまうんだが.ううむ,ボクらが切り開いた (マイナーな分野というか) トピックだから仕方ないといえば仕方ないが.それでいいんだろうか.

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【2007/05/29 06:50 】
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