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こんなのあり得るの,Ariel?: 大手出版社の本が丸ごとダウンロード可

さっき届いたメールは大半のメール同様スパムに分類されるところだった.ヘッダに以下のようにあるのを見るまでもなく,ボクは「スパム認定」のボタンを押していた.
To: undisclosed-recipients: ;
Subject: free download books
「ん?」スパムに分類した瞬間,いまのメールに ariel rubinstein の名前があった気がした.スパムメールのボックスに入ってもう一度そのいかにもスパム臭いメールを開いたら,やはりそこにはあの偉大なるゲーム理論家の名前があった.よく見ると差出人も彼だった.「すべての学術書を無料でダウンロードできるようにするキャンペーンの一環」ということらしい.以下のアドレスが載っていた: http://arielrubinstein.tau.ac.il

「これって本物のルービンスタインだよなあ.もしかして本当かも?」 恐る恐るリンク先に行ってみると,以下の4冊の写真がページの右上部分にあって Free Download の文字が.
Bargaining and Markets, with M.Osborne, Academic Press 1990.
Modeling Bounded Rationality, MIT Press, 1998.
Economics and Language, Cambridge University Press, 2000.
Lecture Notes in Microeconomics (modeling the economic agent), Princeton Univeristy Press, 2005.

手始めに研究室にもある Modeling Bounded Rationality をダウンロードしてみた.以前引用したことがあるので,自分用にも買おうかどうしようかと迷っていたものだ.結果は,たしかに全体をダウンロードできた.妙な気分だ.よく出版社がオーケーしたものだと感心した.「同じ MIT Press の A Course in Game Theory はダウンロードできないのか?」(持ってるけどね) と突っ込みたくなるが,よしとしよう.

発売中の本が丸ごとダウンロードできたのもすごいが,あの Rubinstein から直接メールが届いた (ヘッダ情報によれば Tel Aviv University からのメールだった) 事実にも感慨を覚えた.そんな夕暮れどきの平凡な一助教授であった.

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【2006/02/27 19:15 】
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いかなる状況においても表現の自由を認めないと宣言してしまった香川大学

近隣の香川大学に (なんにたいするかは知らんが) コンプライアンスのページができた.その「香川大学コンプライアンス・ガイドライン」の第 4 項の 6, 7 に以下のようにある.

  • 本学は、いかなる状況においても人権を尊重し、差別に結びついたり、個人の尊厳を傷つけたりするような表現や言動を行いません。
  • 本学は、常に社会的な視点から自らの行動をチェックし、社会から批判を受けるような行動を行いません。

主語が「本学は」となっているところから,これらの項目が研究者にも適用されるのか分かりにくいところだが,適用されるとしたら,すげー問題だろう.(以下は読者がメール相談受付への文章にコピーしやすいように,呼びかけ調.) どういうつもりなんだよ,貴様ら! 大学が表現の自由を堂々と否定するとは畏れ入ったもんだ.「いかなる状況においても」は「人権を尊重し」だけにかかるのかもしれないが,そうだとしても実質的な表現の自由は状況にかかわらず認めないと言っていることに変わりはない.教室という状況でも論文発表という状況でもできないということになるじゃねえか.そんなんで教育や研究ができると思ってんのか? 社会から批判を受けることや差別に結びつくことを避けていては,意味のある社会科学研究は一切できなくなってしまうんだよ,ボケ! 「香川大学行動規範」の前文にも「教育・研究倫理を徹底し」とあるが,それとも完全に矛盾するじゃねえか.ふざけんじゃねえよ.大学に勤めていてこういうこと (根本的な研究倫理である学問の自由) も分かんねえのか.辞めたら~.

だいたい,こういうガイドラインを作ったこと自体が,社会からこうやって批判を受けるような行動であるわけだ.すでに自ら破ってしまったことをガイドラインにするな.

【2006/02/23 14:22 】
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たまにはニュースにコメント

最近のニュースであるライブドア,米国産牛肉の輸入禁止,東横インの不正改造,元・京大アメフト部員の性的暴行,ソウル大学校とか東京大学での論文捏造,大学入試センターの英語リスニングテストについてコメントしてみよう.平凡助教授の「社会」シリーズ (カテゴリ) の内容は,少なくとも自分にとってはかなり予測可能なものだ.将来はプログラム化してコンピュータが自動的に書くようになるだろう.読者はどれだけ内容を予想できるだろうか.

ライブドア.どうやって儲けたのかよく分からなかった.だれか経済学の単純なモデルで説明してくれ.

米国産牛肉の輸入禁止.この前やっと輸入を再開したと思ったら,また禁止されたようで.そんなに日本の牛肉は安全なのか? 日本から輸入するクルマ数台に欠陥があったからといって,アメリカは日本車の輸入をすべて禁止するわけではないだろう.すぐに死に結びつくクルマの欠陥に比べれば,何十年も死に結びつかない BSE で全面禁止するのは過剰反応では.「そういう問題ではない」というなら,米国産食うな.いや,BSE が出たんじゃなくて,国際標準とはかけ離れた日本側の身勝手な基準に違反しただけだって? ますます過剰反応だ.しかし,アメリカの役人はあんなもんだよ (公共機関だって大切な書類を郵便なんかでは送らない) ってのがまた証明されて,あちらさんもしょうがないなあ.民間の方はピンからキリまでだから,ほんとうは日本の個々の輸入業者が相手先の牧場や食肉処理場を指定して契約を交わして……というのが市場経済のやり方だ.消費者は店で提供されている情報にもとづいて,どの程度のリスクを負うかを決める.政府は出てこなくていい.(今回はアメリカ政府が業者を指定したことで,かえって危なくなった.) もちろん,店で提供される情報を信頼できるのかという問題はある.それについてはだんだん整備して行かなくてはならないし,それも政府なしでできる.どうでもいいから早く牛丼が食べたい.吉野家よ,少々高くてもうまかったら米国産でなくても構わんぞ.

東横インの建物不正改造.「不正」と言ってもつまらない法令に従っていなかっただけじゃないの? 法に従わない代わりに,自己の決めた倫理に従っていたならば偉いんではないか.だいたい,東横インはかなり経営のしっかりしたところだよな.社長の重点の置き方が,ユニバーサルアクセスとはちがっていたわけだ.でもエレベータくらいあるんだろ? ボクの大学研究室にくらべれば,ぜんぜん身障者も排除してないぞ.そうだ,たまに脚腰を痛めて三階の研究室まで行けなくなるのをどうにかしてくれないかな.貧乏大学だから無理だよなあ.

元・京都大学アメフト部員の性的暴行.焼酎を飲むゲームを始めて女子大生2人を酔わせて乱暴したらしい.ゲームのルールに「性交する」というのが入っていたわけでもなかろうし,悪い奴らだ.しかし女子大生も認識が甘い.アメリカでもこういう甘い認識の白人女性はいる.もちろん彼女たちは,大都市中央部の黒人女性に言わせれば「アホか」ということになる.(おっと,決めつけると差別になるな.どっちを差別してるか分からんが.) 未成年もいたようだけど,学生にしてはアホだよなあ.どこの女子大なんだろう.もちろんそういう認識の甘いアホ女こそを守るのがスポーツマンシップかもしれない.でも,学生個人の処分に当たっては,大学が一部学生を特別あつかいして高い倫理基準を適用すべきではない.大学は先走らず司法判断を待つことだ.

ソウル大学校とか東京大学での論文捏造.これは大学そして学界で厳しく対処していいことだろう.法に反するかどうかにかかわらず,こういうのは学問の世界での倫理にしたがって対処すればいい.ただし,こういう不正が行われることを完全に排除できるなどと期待してはいけない.ときどきはそういうことが起こるくらいの自由がないと,学問の進歩にはかえってマイナスになる.

大学入試センターの英語リスニングテスト.こういう日常英会話とかが試験に出るんだろうな.機器の「故障」などの事故が相次いだそうだが,同一試験室内で多くの「事故」が起きなかったのは偉い.受験生が個人主義的すぎてそういう企てには参加しないということもあるだろうし,団体での不正は見つかりやすいのでやらないということもあるだろう.ボクも大学受験では英語のリスニング試験があったな.話したり聞いたりするのにほとんど不自由はないはずなんだが,どうもリンクしたような大都市中央部英語がちゃんと聞き取れなかったりするので,試験があぶない.

追記 (2/3/2006).かわいそうな女子学生を本文中でアホ呼ばわりしたことはちょっと反省している.セクシャル・ハラスメント委員としてときどきやっているように,「この淫乱な尻軽のあばずれ売女! お前が悪いんだ! 死ね!死ね! 死ね!」と,もっときつく言うべきだったかもしれない.まあ,事実が分からないので「アホ」といったソフトすぎる言い方でも仕方ないか.しかし,厳しい親ならこういう娘には間違いなく「死ね」と言うところだろう.娘が死ぬまで言い続けるわけではないだろうから,本当に死んでもらいたいのではないだろうが.かといって「お前はなにも悪くない」などと慰めばかり言うとも思えない.苦悩は娘だけのものではなく,「死ね」と言わざるをえない親のものでもある.(それにしても,うちの親からボクに発せられた単語のうち,10 パーセントくらいは「死ね」だったような.記録でも狙ってたんだろうか.)

【2006/02/03 00:16 】
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