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「ストッキング脱いでもいい?」とか言われても……
……僕は気づかなかっただろうなあ.以下はとある夜間の授業光景だ.僕の研究室であった出来事である.

積んであった本のなかから『女から口説く101の恋愛会話』(中谷彰宏 著)を見つけて「ストッキング脱いでもいい?」とか読むはじめる男子学生 A.「おいおい,気が散るから休み時間にしてくれ」と僕.「先生,トイレ行っていいですか」と茶色いブローチの E.「じゃ,休憩」と僕.簡単なものだ.

休み時間,「その本を見せてください」と H が言うので見せる.「見てどうするの? だれにそんな言葉言うんだよ?」「言ってもらいたいですか?」えぇそりゃ,もう大歓迎!「H に言ってもらえたらうれしいに決まってるじゃん [ま,H に限らず若い娘なら同様なんだが].」駆け引きも戦略もなにもない,単純過ぎる返答だ.ゲーム理論をやる者としては失格かもしれない.経済セミナー4月号には「恋愛で成功するための経済学」(松井彰彦)が載っている.将来,それが古典的な必読論文になるかどうかは知らないが,まだタイトルしか読んでいないぼくはビジネススクールで教える教員としては努力不足と言われそうだ.

「なんで女から口説く本を買ってるんですか?」と言われてもたいした理由はない.教養のためなのだが,なかなか読む暇がない.ただ,せっかくの口説き文句を聞き逃してしまいそうだという危機感はある.「ストッキング脱いでもいい?」とか言われても,自分は母親が暑い夏に外出先から帰るやいなや「蒸れる」とかいってストッキング脱いでいた光景を思い浮かべられるくらいだ.なかなか誘いの言葉だとは気づかない.いや,この例だけではない.僕のこれまでの人生は,その本に書いてある多くの誘惑の言葉を聞き過ごして来た人生かもしれない.ちょっとしたところにヒントは転がっている.恋にせよ研究せよ.貴重なチャンスを逃しておきながらそのことに気づかずに,恋人のいない寂しい日々を疑問もなく過ごしてしまったところに平凡助教授の悲劇がある.

「男の方から誘う本を買わないんですか?」と H.バカにしてるのか.「ためにならないから要らないよ.」じつは持ってないわけではないのだ.本棚を見たら,『女がうなずく「口説き方」進行マニュアル』(櫻井秀勲)というのがあった.しかも Step 1, 2 を読んだ形跡はあった.最初の 127 ページだ.本嫌いの自分にしては上出来だ.その後に
-Step 3: そろそろ決めたい! 決めてもらいたい!彼女が泣いて喜ぶ「デート計画書」とか
-Step 4: やっぱり「したい」でしょ? 「Hのステップ」の上手な踏み方
以下 Step 5 まで続く.そこまで読み進められなかったのは,おそらく現実の方が早く進んでしまったため,本で知識を仕入れる意味が無くなったのであろう.進められることは一気に進めてしまうのが僕の性格だ.読むのが遅いからこういうことはしょっちゅうだ.僕の恋は時としてすごく早く展開する.論文だって,書いてしまった後で関連文献を探すことが多い.ときどきすでに知られていることを再発見したりしてしくじる.だが,それは失敗とは呼ばないことにしておこう.平凡助教授でも,恋のハウツー本を読むことよりは恋をすることの方が目的にかなうことくらいは知っている.その恋の形がたまたまその本に載っていたものとそっくりだったからって,恥じることはないのだ.
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【2005/04/29 19:18 】
| 女子学生とつづる純愛アルバム | コメント(3) | トラックバック(0) |
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